6月ですね。新人さんもやっと会社に慣れて落ち着いてくる頃です。その一方で、昨年度の振り返り、28年度がどうだったか統計的な事が発表されることも多い時期です。
先日、厚生労働省から発表された統計によると男性の育児休暇取得率が3.16%で過去最高になったとの事でした。少なからず上昇しているとはいえ、海外に比べるとまだまだ男性の育児休暇取得率は低く、喜べない状況です。
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家事や育児は男性にできますが、どう転んでも出産だけは女性しかできないですよね。その流れで女性の方が育児休暇に突入というケースが多く見られます。もちろん産後の女性の体はデリケートですからしっかりした休養も必要です。その間、実家に里帰りしたりまたは旦那様が手伝ってくれたり・・・
実はこの数日、数か月で育児に自信を無くしてしまうパパ達も多いようです。仕事なら、会社なら、別の部署へ配属とか他の仕事へ転職なんてこともできるかもしれませんが、子育ては問答無用!夫婦の負担は夫婦でそれぞれ分担して当たり前です。
「男性は仕事、女性は家事と子育て」をヨシとしていた時代から、「男性こそワークライフバランスを考えるとき」にシフトしていきませんか?
なぜ、これまで男性が育児休暇を取れなかったか、取りにくかったか。
厚生労働省の平成25年度の統計によると
http://workswitch-ibs.inte.co.jp/ikukyu/
制度はあっても職場の雰囲気が・・・・
収入が減るから・・・
出世に影響が出そう・・
などなど、意見だけを聞いているとネガティブ要素満載です。
そもそも、これまでに育児休暇を取得している男性が少なく、情報に惑わされたりしていませんか?子育てをするにはもちろん、お金も必要ですし、出世や収入に影響が出る事の不安から男性が仕事をし、女性がキャリアを諦めるそんな風になっていないでしょうか?少し乱暴な言い方をすれば「前例がない事は前例を作ればいいだけ」のことです。
労働時間の見直しや効率化を会社全体で考えるきっかけになるのではないでしょうか?
ライフネット生命のアンケートによると育児休暇を取りたい男性は約6割にも上るそうです。まだまだ多くの方が育児休業を諦めているのが現状ですね。前例がないからと休暇を申請しづらい雰囲気、パタハラ、など周りの理解を得るのが難しいとあきらめていませんか?
以前、結婚したら退職、妊娠したら退職、といろんな場面で退職を迫られてきた女性が育児休暇を取りやすくなってきました。その背景には、法や会社の制度もありますが、「保育園に入れていた時は通勤も、育児費用(実際、働いたお給料のほとんどが子供の為にかかった)も大変で、何していたかわからなかった」と言いながらキャリアを諦めず、仕事を続けてきた女性たちがいたからこそです。
http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2013/4940.html#anchor1
実際、育休を取り、そのご時短勤務を希望し、エステシャンの奥さまを支えている旦那様のお話を聞いたところ、「育児って、子どもがお昼寝している間に晩御飯の下ごしらえをしたり、洗濯物を畳んだり・・頭の中フル回転で『ながら』をやらなきゃいけないから、いろいろな面で効率化を考えるようになった」そうです。
そもそも男性脳・女性脳と言われるように『ながら』が得意な女性が家事に向いているのは当たり前だったのですが、男性がその思考を取得できれば育休空けの職場復帰後はもっと仕事の効率が上がると思います。大企業で積極的に男性の育児休暇を取り入れている会社は、復帰後の社員の効率化UPも期待しての事かもしれませんね。
前述しましたが、子育てに自信をなくすパパも多いもの。結婚が決まったら、妊娠が分かったら、その時からイクメンに仕上げていくことをお薦めします。出産後お子さんの顔を見て女性はすぐにママになれますが、男性はすぐにパパにはなれません。それどころか、初めての育児に忙しくて大きな子どもと赤ちゃんの両方のお世話は難しいものです。出産という大きなイベントまでにご夫婦でしっかりした話し合いが大事だと思います。
まず、初めはこんなところから話を進めていくと良いかと思います。思わぬことも多くありますが、子育ては計画も立てやすい面もあります。子供が○年(○歳)になったら、入園、その後、小学校、中学校と進みます。その時に自分自身が何歳になっているか。会社でのキャリアは?その時どんな働き方をしていたいか。会社を起業して戦略を立て、大きくしていくのと似ていますね。
未来日記の様にはなりますが子どもの年齢に合わせて自分自身も一緒に歳をとるということを踏まえ、計画を立てるのが良いかと思います。家を建てている人なら一緒にFP(ファイナンシャルプラン)を表にまとめるともっと現実的ですね。
これまでは女性が、子どもの年齢と共に働き方を変えていったり、自分のモチベーションが変わったりしていましたが、その裏には「仕方なく」という言葉が見え隠れしていたように思います。
子どもは神様の預かりものですからいずれ巣立ちます。子どもが二十歳になり、手元から独立していったときに「ああ、本当はこうしたかったのに。」「私の人生はこうなるはずだったのに」なんて、後悔しない為にもご夫婦で話あって人生プランを起てたいですね。
この記事のライター:わたなべ さなえ