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リモートワーク

【在宅ワーク】すきま時間で・・・がいつの間にか本業に。新しいワークスタイルへの扉がひらく

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現在、リモートワークでご活躍されているsato-san。しかし、sato-sanはかつて「リモートワークは大変で、無理。」と思われていたそうです。
そんなsato-sanがなぜリモートワーカーになられたのか、きっかけやリモートワークに対する思いなどをお聴きしました。

リモートワークの裾野は確実に広がっている

「リモートワークなんて私には無理。」友人の大半はそう言います。
「だって自分の家だとダラダラしちゃう」「仕事する気になれない」「朝起きれない」
―そういう私も自他ともに認めるナマケモノです。休日のダラダラ具合は誰にも負けない自信があります(笑)。

リモートワークをはじめたきっかけ

私がリモートワークを始めたきっかけは、離職後に失業給付をもらうまでのお小遣い稼ぎでした。
それは、5年間契約社員として勤めた会社を辞めて、1ヶ月くらいはお休みしたい・・・と思っていた矢先のことでした。しかし、なによりすでに50才という年齢であり、次の仕事をすぐに見つけるのは至難の業。すぐに働きたいと思っても、難しいだろうという自覚がありました。
というわけで、次の仕事は気長に探すつもりでしたが、何もしないで失業給付を待つのは退屈ですし、仕事をしていないという「罪悪感」も生まれます。それこそ生来の怠け癖で自堕落生活にまっしぐらになるのは火を見るよりも明らかです。

「リモートワーク」検索の結果が驚くべきことに

そこで、同じ引きこもり生活をするにしても、ちょっとしたアルバイト程度のお小遣い稼ぎをしながらであれば、罪悪感が少なくなるのではないか・・・という軽い気持ちで「リモートワーク」をネット検索してみました。そして、ちょうど募集されていた「オンライン秘書」の求人に応募したところ、幸いなことに採用されたのです。最初は5時間程度だったものが、いつの間にかフルタイム勤務の本業になっていました。この軽い気持ちの検索がきっかけで、私はリモートワーカーになったのです。
※失業給付金の期間中のアルバイトは必ず申告が必要です

6年前の「リモートワーク」での求人では

実は、それより以前の6年前、長年暮らしていた関西から地元に戻り新しい仕事を探していた頃、なかなか思うような仕事が見つからず(見つかっても採用されず)悩んでいた時期がありました。自宅でできる仕事がないかと、リモートワークの求人も探してみたのですが、その頃は翻訳やライティング、HP作成などの依頼はあったものの、職種や依頼数はまださほど多くなく、ましてや自分にできそうなものといったら本当に限られたものだけで、それで食べていくことなど到底できないような状況でした。結局、1年近く実家でお世話になった後、やっと輸入事務の仕事に就くことができたのですが、リモートワークで生計を立てることの難しさを痛感していました。
というわけで、今回「リモートワーク」をネット検索した際も、自分にできる仕事がそんなにあるとは期待していませんでした。これはあくまでも失業給付をもらうまでのアルバイトと思っていましたので。

リモートワーク業界の変化

ところが、この数年でリモートワーク業界は大きく変化していました。
ITエンジニアやWebデザイナー、ライターなど、昔からあった専門分野の依頼数が格段に増えたこともそうですが、私が何より驚いたのは、ベンチャーやスタートアップといったスモールビジネスを行うエネルギーに満ちた会社が増え、彼らがオンライン上で自社業務を委託したり、事務作業の一部を依頼したりするようになったことにより、リモートワークの幅が大きく広がったことでした。

リモートワークのお仕事

リモートワーカーを募集している企業は大企業とは違い、便利なITツールを躊躇なく採用し、これまでの漠然としたセキュリティ不安にそこまでとらわれることなく、積極的にリモートワーカーに仕事をアウトソーシングしているようです。その結果、例えばECショップなどでは「商品データ入力」「画像キャプチャー」のような単純作業だけでなく、「商品仕入れのお手伝い」「カスタマーへのメール対応」といった一歩踏み込んだ作業の依頼もアウトソーシングしていました。さらに、こうした単発的な作業依頼だけでなく、「オンライン秘書」のように、雇用や業務委託といった形態でも仕事依頼できるように発展し、リモートワーカーとして継続的に働く機会が得られるようになってきたようです。

多くの学びと、人との出会い

オンライン秘書を始めて1年半、私は多くのことを学びました。
GoogleやMicrosoftのツールだけでなく、ChatworkやSlackなどのコミュニケーションツール、TrelloやStockなどのタスク管理ツール、LastPassのようなパスワード管理ツール、ZoomやWherebyなどのWeb会議ツール等々。毎日が新しいものとの出会いの連続です。これまで、自分の会社の独自システムだけが全てで、どこも似たようなものだろうと思っていましたたが、こんなに世の中進んでいたのか!と驚いてしまいます。しかも、それぞれのツールは使ってみればすぐに覚えられるような簡単なものばかりで(そうでなければ世の中で普及するはずありませんよね)、会社の複雑な独自システムを覚えるよりも、はるかに簡単です。

リモートワークでも出会える方々

そして、これらの便利ツールだけでなく、人との出会いも多くありました。もちろんリモートなので、「会う」と言ってもチャットやメールでの会話がほとんど、Web会議で顔を合わせたりする程度なのですが。
お客様はいわゆる大企業の上層部という立場の方はおられず、ITベンチャーの社長、十数人のNPOや一般社団法人、大学の准教授、小規模貿易会社のマネージャー。個性的でそして何よりエネルギッシュに仕事に取り組んでいる方が多いです。その方々の中には、新しい取組がテレビで紹介されたり、国が創設した賞を受賞される方もいて、「まさにこういう方が今からの社会やビジネスを動かしていくのかもしれない」と感じさせます。そして、そういう方達と仕事をするのは緊張感がありますが、とても楽しくやりがいのあるものです。

リモートワークをする上でのエネルギー

もちろん、楽しい仕事ばかりではなく、「外注するほどの仕事かな」とギモンに思うような退屈な作業もあれば、逆に「これは無理。。。」と泣きを入れたくなるようなプレッシャーのかかる仕事もあります。リモートワークは孤独な作業なので、凹んでも気を紛らわすのが難しい時もあります。しかし、時々思い出したようにもらえる感謝の言葉をエネルギーにして、日々頑張っています。

「覚悟」は必要

さて、リモートワークと一口に言っても、先述のオンライン秘書のように、オンライン版派遣社員として時給で働くような形態もあれば、単発の仕事を1件○千円のように受注する形態もあり、働き方は様々です。
前者であれば安定した収入を得られる可能性は高いですが、時間内でそれなりのタスクをこなすことが求められます。
一方後者は、実力だけでなく自分で仕事を取るアピール力も必要になりますが、時間に縛られることなく受注した額をそのまま収入にすることができます。これは大きな魅力ではありますが、フリーランスで働く人たちのレベルは総じて非常に高いので、その中で仕事を勝ち取り、自分が望むほどの収入を得るのは難しいこともあるでしょう。

リモートワーカーの向き不向きポイント

またリモートワーカーは、今はまだ正社員や契約社員よりも業務委託という形態をとることが多く、企業の「後ろ盾」のないことがほとんどです。そうなると、保険は国民保険ですし、有給休暇もなく、雇用保険もありません。自分で確定申告もしなければなりません。やはり不安だし大変そう・・・という方には、もしかすると覚悟がなければ、リモートワークは向かないかもしれません。

リモートワークはこれからの働き方

現在、コロナウィルスの影響でリモートワークが注目されていますが、すでに体験した人たちの感想からも垣間見える通り、まだまだ課題は多いようです。
単純にオフィスや現場でないとできない仕事がある、ということ以外にも、同じオフィスでなら、ほんの5分あれば質問したり確認したりできることが、チャットだとスムーズに伝わらなかったり、Web会議で参加人数が多いと発言のタイミングがつかみにくいこともあります。
また、伝えようとして伝わらないもどかしさを感じたり、相手に誤解を与えないように気を遣ったりすることで、いつも以上に人間関係に疲れることもあります。

リモートワーク社員という新しい働き方の時代へ

リモートワーク社員という働き方ができる会社はまだそれほど多くはないかもしれません。ただ、こうした課題が今回のコロナ渦により多くの方に見えたことによって、また色々な工夫やアイディアが生まれてくるのではないかという期待もあります。そうすれば、多くの企業がリモートワーカーを採用するようになり、このような新しい働き方をする人が益々増えてくる、そんな時代は遠くないという気がしています。

もし、今あなたが、仕事を辞めて何をしようか迷っていたり、家庭の事情で家を空けられず「社会から取り残されてる感」を味わっていたりするなら、リモートワークにチャレンジしてみるのもおススメです。
新しいワークスタイルへ、あなたも一歩踏み出してみませんか?

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