メモを取らない人からしてみると、しなくても困らない、真面目さを見せるだけのポーズ、なんて見方をされることもありますよね。
というだけでメモを取ろうとしても、効果的なメモは取れません。
メモを取ることによってどんな効果があるか理解してから、自分の考え方や仕事にぴったりのメモの取り方を選んでみませんか。
目次
メモを取るシーンは、何か覚えておきたいときと、考え事をしたいときというのがあります。
スケジュールをカレンダーや手帳に記録するのは覚えておくためのメモ、または覚えておく代わりにするメモですね。
企画書や記事、メールの下書きをするのは、考え事をするためのメモです。
日記をつけるのは、その両方といえるでしょう。
メモを取ると頭の記憶容量に余裕を持たせられる
覚えておきたいことをメモすることは、脳の記憶容量に余裕を持たせられるということです。
ちょっとした買い物だからメモを取らずに出かけたとき、買わなければならないものを覚えておくために、繰り返しつぶやきながら移動した経験はありませんか?
自分がしたことはなくても、そんな風にしている人を見たことはあるのではないでしょうか。
口に出さないまでも、頭の中で繰り返し、その単語や映像を思い浮かべて、なんとか忘れないようにしますよね。
そんな風に何かを覚えておこうとするだけでも、脳はずいぶんと疲れてしまいます。
メモを取っておけば、たとえ何を買おうとしたか忘れても、メモを見れば思い出せますから、ずっと同じことを繰り返さなくても良くなります。
その分だけ、脳に余裕が生まれるのです。
この余裕が脳を休ませ、もっと別の、クリエイティブなことを思いつくといった働きに使うことができるようになります。
メモを取ると考え事を整理できる
考え事をしながらとるメモは、主観的になりがちな思考を俯瞰して見つめなおすことにつながります。
頭の中だけで考えられる内容は、長さも密度も限界があり、場合によっては同じようなところでループしてしまうことも多いものです。
考えていることを紙に書き出すことで、全体を見つめることができ、ループしてしまうポイントや原因が見つかったり、思いがけないところに連想を広げることもできたりします。
また、一度書き出したものを置いておいて、時間が経ってから見直すことで、最初は思いつかなかったアイディアが浮かぶこともあります。
実際、メモを取るとしたらどういうタイプがあるか見てみましょう。
スケジュール
用件を端的にメモするだけといった簡単な方法もあれば、具体的な準備物や話したい内容、実際にどうなったか詳細を記録する方法もあります。
ただ単にスケジュールを管理するだけなら、用件をメモするだけで十分です。
後々振り返ることがあるなら、予定だけではなく、その出来事の記録までつけてみると、新たな発見もあるかもしれません。
アイディアメモ
思いついたことを書いておくだけのメモです。
書き方としては箇条書きでもいいですし、図やイラストにしてみてもいいでしょう。
自分にだけ分かれば良いタイプのメモですので、思いつくまま書き出してみればOKです。
下書き
どういったことを盛り込むのか考えるという点ではアイディアメモに近いですが、こちらは人に見せるものを作る土台になるものです。
ある程度のまとまりを考えながら書く必要があります。
文章を書く時やプレゼンテーションの資料を作る時に、何を伝えたいかといった目的からどんなレイアウトにするかといった見せ方までメモしておくと、作りやすくなりますよ。
全体の構成を図にしてみるのもおすすめです。
スマートフォンが常に身近にあるということもあり、デジタルな環境にメモを取ることもどんどん増えているようです。
一方で、メモは手書きが一番という人がいるのも事実。
それぞれの良さやおすすめのツールを知って、自分が使いたいと思うものを試してみてください。
デジタルのメリット・デメリット
スマホやパソコンのアプリを使ってメモを取る場合、基本的にはメモ帳機能がついているため、特に新しく何かを買うこともなく、メモを取り始めることができます。
メモ帳のアプリは動作が軽いものも多いので、なかなか開かなくてイライラするということも少ないのではないでしょうか。
デジタルなメモのメリットとしてはこの他に、手書きの時にありがちな、字が汚くて後で見直しても読めないということがないこと、データを消せるためセキュリティ面での不安が少ないこと、共有サービスなどを使うことでパソコンとスマホで同じ内容を扱えるといった点があります。
デメリットとしては、文字以外の図をメモしようとすると、専用のアプリが必要になったり、写真を撮影して保存するといった手間がかかったりすることです。
この点は、手書きの方が便利ですね。
手書きのメリット・デメリット
手書きする時も、特別にメモ帳などを用意しようとしなければ、基本的には手近なところにある紙とペンがあれば十分です。
手書きをするメリットは、図やイラストと文字を一緒にかけること、レイアウトなどにとらわれず自由に書けること、スマートフォンが使用できない環境でもメモを取れることなどがあります。
デメリットとして、デジタルと違い、実体のある物だからこそという点が出てきます。
たとえば、メモの内容によってはセキュリティ上、シュレッダーにかけなければいけませんし、紛失してしまい問題になることもあります。
どちらにも良いところ、悪いところがあるので、自分の使い方やメモする内容などにあわせて使い分けたいですね。
おすすめのツール
メモアプリといえばEvernoteが有名ですね。
このアプリは文字だけでなく画像や動画、音声が記録できるほか、チェックリストの作成や、Webページの保存もできます。
自動的に同期することもできるので、複数のスマートフォンやパソコンで同じ内容を確認することが可能です。
付箋を貼り付けるように、デスクトップ上にメモを残せるアプリもあります。
たとえばWindows10には「Microsoft Sticky Notes」という付箋アプリがあります。
起動させてメモを取れば、特に保存の操作をしなくてもちゃんと保存されて、パソコンを再起動させても内容が残っています。
手書きの場合はまずノートから始めるのがおすすめです。
メモ帳だと小さすぎたり、ページが千切れるタイプだとうっかりなくしたりすることもありますが、ノートだと書くスペースも比較的多く、日毎にページを変えるなどして日々の記録もつけやすいからです。
記録する内容によってノートを変えたり、ルーズリーフを使ってページを並べ替えたりすることで、まとめることもできます。
また、デザインも豊富なので、メモする内容にあわせて選ぶ楽しみもあります。
ペンにこだわってみることもメモを楽しくするコツの一つです。
持ちづらかったり、インクがなかなか出なかったりするようなペンだとメモを取る気にもなれないというものです。
私のおすすめは、万年筆かジェルタイプのボールペンです。
どちらも書き味が滑らかで、書くだけで楽しくなりますよ。
他にも、こすれば消えるボールペンや削らない鉛筆など、様々なアイテムがあるので、文房具コーナーでお気に入りを探してみても良いですね。
メモの取り方やツールなどを紹介してみましたがどうでしょう?
メモを取りたくなりませんか?
メモを取らなくても大丈夫! という記憶力に自信のある人も、ちょっと「いいな」と思ったら、ぜひメモを取ってみてください。
ごちゃごちゃしていた頭の中をメモに出して、すっきりと軽くなった頭で、より充実した日々を過ごしたいですね。