会社名:田中精密工業株式会社
資本金:50,019万円
代表取締役 社長執行役員:田中 英一郎
従業員数:1,242名(連結)
設立年月日:1957年 10月1日
所在地:富山県富山市婦中町島田328番地
BEFORE
部品製造に際して、社員の技能への依存度が高くなっており、事業環境変化に対応できるよう、属人化解消が大きな課題となっていた。
AFTER
各工場へ主にTPM・TPSの観点で助言をいただき、これまでの当たり前を見直す。 属人化解消に向けた新しい知見を取り入れ、「改善速度」を加速させる。
富山県で自動車・オートバイ用部品の製造を行っている当社は、これまで社員一人ひとりが技能を磨き、その技能の高さを強みとして成長してきました。一方で、社員の技能への依存度が高くなる事で属人化が進んでしまい、後任の育成に時間が掛かるようになり、事業環境が変化した時に要員再配置が困難な体質となっていました。
先の見えない世の中でも柔軟に対応できる企業体質を強化するために、属人化解消が大きな課題であると考えました。
正規社員で行っていたところを非正規社員も取り入れるなど、社内でも属人化解消に向けて取り組んでいたものの、抜本的に大きな効果を得るには社内のノウハウだけでは限界を感じていました。そんな時にJOB HUB顧問コンサルティングから、大手企業の中で属人化解消に取り組み、大きな改善実績をお持ちの顧問様を紹介いただいたのでサービス導入を決めました。
顧問様には当社の工場を1つ1つ回ってもらいながら、工場ごとにTPM・TPSの観点で助言をいただきました。例えば、当社の方で顧客へ出す荷物を荷崩れしないようにラップで巻いている作業があるのですが、それが複数個もあるパレットを見て、「荷崩れしないような積み方をすれば巻いている作業の分、コストを削減できるのでは」とアドバイスいただき、今まで当たり前だと思っていた行動に気づきをもらいました。
こういった形で気さくに社員に話しかけて、すぐに現場に馴染んでいる姿には、感銘を受けました。
また顧問様のご厚意で出身企業の工場も見学させていただいたのですが、社員の活気が全然違うと感じました。その根底にあるのは上司が部下を褒めるという風習。「技術面での改善手法は大切だが、会社と社員の関係性形成も大切であり、それを怠ると社員の改善への取り組み度合いに影響してしまう。」とお話いただき、こういった着眼点を認識して属人化解消に向けてテコ入れに着手できた事は大きな収穫です。
企業を持続的に成長させていくために、やらなければならないことは常に変わっていくと思います。短期間で目標を作りながら、解決して、また次の課題に取り組んでいく。そういった「改善速度」を加速させる手段として、外部の知見を必要な期間入れられるJOB HUB顧問コンサルティングは使いやすいサービスだなと感じています。改善自体はまだ道半ばではありますが、いただいた知見を基に、これからも成長していきます。