COLUMN
  • TOP
  • コラム
  • コラム一覧
  • 【DX推進に新たな一手】 外部人材により加速する「攻め」のデータサイエンス  
経営課題

【DX推進に新たな一手】 外部人材により加速する「攻め」のデータサイエンス  

日経ビジネス連載シリーズ
三井住友信託銀行株式会社 × 株式会社パソナJOB HUB

シェアする
三井住友信託銀行 DX推進

今、外部人材の活用が注目されている。しかし一般的なコンサルティングの利用との違いや具体的な効果のイメージが湧かず、導入に踏み出せない企業も多いのではないか。本企画では全5回にわたり、「JOB HUB 顧問コンサルティング」を通じて外部人材を迎えた企業の成功例を紹介する。第1回目は、三井住友信託銀行。担当者と顧問に支援内容や成果を伺った。

膨大な蓄積データを活用しきれていない現状

外部人材の活用を決めたきっかけは。

山縣 ) 当社を核とした三井住友トラスト・グループは、銀行から信託関連まで多彩な金融事業を展開しています。100年近い歴史があり、お客様とのコンタクト履歴をはじめ膨大なデータの蓄積があるものの、かねてより活用が十分に進んでいないという課題がありました。変化する時代の中でお客様それぞれのニーズを深掘りし、価値ある提案を行っていくためには、数値データにとどまらない自然言語処理の知見を高めることが欠かせません。社内でも2年以上前から言語系に特化したAIの活用を進めてきましたが、構造化して業務に活用する上で、その分野に精通した専門家の力がどうしても必要だったのです。また、データサイエンスにおいては様々な課題がありますが、まずはその時に盛り上がったテーマを集中的に取り組むのがよいだろうと考えていました。具体的には、ニーズのある部署のメンバーが集まり、スキルの底上げを行う短期集中講座のような取り組みです。単純に専門家からアドバイスを受けるだけではなく、最終的には内製化を目指していたため、期間を定めたプロジェクトとして外部の方に来ていただくのがよいと判断しました。

三井住友信託銀行株式会社 デジタル企画部長 山縣 崇之 氏

重視したのは、メンバーの「納得」感

人選からアサインまでの経緯は。

伊藤 ) JOB HUB 顧問コンサルティングの営業担当者には、大きく2つの要望を出させていただきました。まず自然言語処理を実務で生かすことを目指していたため、知識はもちろん現場の経験が豊富な方であること。そしてプログラミング未経験のメンバーを育成していただくため、教育面のスキルをお持ちであること。江口さんは大手検索エンジンの開発に携わった実績があり、チームの立ち上げや研修経験もお持ちだったため、安心して依頼させていただきました。

江口 ) 実は銀行への支援は初めてで、当初は自分に務まるかどうか少し身構える部分もありました。しかしお話を伺いながら、フィールドは違えど今まで手掛けてきた自然言語処理の知識・経験が生かせそうだと感じましたし、御社の中でもチャレンジングな分野の支援であることにも引かれて参画させていただきました。

具体的な支援内容は。

伊藤 ) ご支援いただいたのは、2020年の夏から秋にかけての3カ月間。メンバーが自然言語分析をおのおのの業務に生かせるようになることをゴールとし、毎週金曜日に2時間ハンズオンの指導を行っていただきました。

江口 ) プロジェクトは大きく3段階で組ませていただきました。皆さんプログラミング経験のない方々とのことだったので、第一段階は一般的なアルゴリズムの知識から、簡単なプログラムを組むところまで。第二段階では自然言語処理の基礎を学び、実践も交えながら形態素解析ツールに慣れていただき、最終段階で実際の業務ツールに合わせたフォーマットの作成、実務に落とし込むところまで取り組んでいただきました。

伊藤 ) 今回は一般的なプログラミング研修で使うような仮想データではなく、実際の業務データを使っていただくようお願いしました。自分がよく知る単語が出てきたり、お客様の属性の理解が深まったりすることで、メンバーも「業務にこう生きるのか」という納得感があったようです。社外秘のデータを避けてご準備いただくなどご苦労をおかけしましたが、快くご対応いただき助かりました。

三井住友信託銀行株式会社 デジタル企画部 データサイエンスチーム長 伊藤 優 氏

今後はグループ内での横展開も視野に他事業にも注力していく

支援を通じて得た成果と今後の展望は。

伊藤 ) 短期間ではありましたが、未経験だったメンバーも一定の結果が出せるようになり、有用性を確認することができました。現在も勉強会は毎週継続しており、また必要なタイミングで江口さんにサポートをお願いしたいと思っています。

江口 ) 今回の支援で伝えきれなかったことが、まだまだたくさんあるので、ぜひお願いします。御社のさらなるビジネス強化に繋がるAIの活用法についても、より踏み込んだ内容をお伝えできたらと考えています。

山縣 ) 今回は特定の事業での取り組みでしたが、自然言語の分析は様々な分野で必要とされているため、ゆくゆくはグループ内での横展開も視野に入れています。数理に強みを持ってきた当社にとって、テキスト分析はまだまだフロンティアな部分。業界での競争優位性を高めていく上でも、攻めのデータサイエンスはますます重要となってくるため、さらに注力していくつもりです。

株式会社パソナJOB HUB 登録顧問 江口 天 氏

ポートフォリオの「行間」を補うきめ細かな提案

最後に、「JOB HUB 顧問コンサルティング」を利用するメリットとは。

山縣 ) データサイエンスの領域でリアルな案件について外部の専門家をお迎えしたのは初めてでした。私たちが人選において重視したのは、単なるポートフォリオ上の肩書・経歴ではなく、「そこで何をされてきたのか」ということ。その点においてはJOB HUB 顧問コンサルティングの担当営業の方がドキュメント上の行間を補い、当社の課題に合わせた最適な方をご提案くださったため、安心して依頼することができました。

「JOB HUB 顧問コンサルティング」とは

あらゆる業界業種をとりまく環境が大きく変化する今、企業経営はこれまで以上にスピード感が求められています。そこで注目されているのが、社内の人的リソースに頼らない、プロフェッショナル人材の柔軟な活用です。パソナJOB HUBの「JOB HUB 顧問コンサルティング」は、優秀な外部人材を活用した新しいコンサルティングサービス。企業が抱える課題の本質を見極め、豊富なノウハウ・人脈を持つ専門家とともに解決へと導きます。アフターコロナの戦略立案や新規事業立ち上げに関わるお悩みまで、まずはお気軽にご相談ください。

▼ 「JOB HUB 顧問コンサルティング」へのお問合せはこちら:

▼ 当記事内の登壇顧問:
株式会社パソナJOB HUB 登録顧問 江口 天 氏
<ご経験>
NTTの勤務を経て、マイクロソフト社のプログラムマネージャとして検索エンジンBingの開発などに従事。自然言語処理に深い知見を持つ。

DX推進におけるプロフェッショナル活用

■ 全社的なDX推進企画・実行
■ システム導入・要件定義・RFP作成・ベンダー選定・ベンダーコントロール
■ データ活用に関するビジネスプランニング・データ分析
■ 新商品開発・業務改善・生産性向上
外部環境が目まぐるしく変化する中、更なる成長を目指しDX推進に挑戦される企業が増えています。社内アセットを活用するだけでなく、生産性向上や既存事業の枠を超えたDXを用いた新規事業視点をしたいとご要望も多く、様々な企業が外部人材の知見を活かして、業務改善やDXを用いた事業構造の展開を推進されています。私たちは、挑戦し続ける企業に寄り添う真のパートナーとして全力でサポートして参ります。

▼【顧問導入事例】株式会社キッツのDX推進はこちら:

<支援概要>
全社的なDXを進めるにあたり、企業変革に対する経験が不足していた状況。顧問が参画することで、全社的なロードマップを作成し推進。DXの啓蒙活動に成功した事例。

※本冊子の内容は日経BPの許可により「日経ビジネス」2021年5月24日号~6月21日号に掲載された広告記事を抜粋・改編したものです。

キーワード検索

カテゴリー

人気の記事

キーワードから探す

関連するコラム

CONTACT

各種ご相談・お問い合わせは下記よりお願いいたします。