COLUMN
リモートワーク

【在宅ワーク】から派生する可能性と、クリエイトしてゆく喜び

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アメリカに居住しながら、2004年から在宅ワークを活用して、日米両方のお仕事でご活躍されている7H ARTSさん。手探りで在宅ワークを始めた経緯や、ライフスタイルに定着させていった様子などを教えてくださいました!
記事を書いた7H ARTSさんの詳細なプロフィールはこちら (JOB HUBの別ページが開きます)

試行錯誤の仕事と生活スタイル

私は大塚きもの・テキスタイル専門学校を卒業後、渋谷のデザイン事務所でレコード・CDジャケット・テキスタイルのデザインの仕事を7年ほどしていました。そして外国人パートナーとの結婚を機に、パートナーの制作するインディアンテイピー(※1)と 私が制作するオーダーメイドのターコイズジュエリーを日本の店舗で販売しながら、日本とアメリカを半々で過ごす生活をしていました。

※1「インディアンテイピー」
ティピーとは円錐型のテントのことで、インディアンテントとも呼ばれます。もともとアメリカインディアンの平原に住む部族が住宅テントとして使用していたものです。

ところが娘が6歳になる頃、小学校を決める必要がありました。本人の意思を尊重するため「日本とアメリカのどっちの学校に行きたい?」と娘に聞いたところ「保育園の友達がいるからアメリカの小学校がいいな」という一言で、アメリカの田舎暮らし一本化へ。娘の小学校を決めるのをきっかけに、生活や働き方が一変しました。

オンラインショップの立ち上げへ

まずはネットビジネスを準備するべく、ホームページを制作している知人へ制作相談をしました。アイデアとデザインは私たちが担当し、オンラインショップを立ち上げました 。オンラインショップをオープンして半年くらいで成果が出てきたのですが、実店舗がないために浮き沈みも激しかったです。オンラインショップを始めて約4年後、とうとう収入のない時期が数か月続き、先々の不安を感じ始めたことがきっかけから、在宅で働ける仕事探しを本格的にスタートしました。

クラウドソーシングの結果に心が折れそうになる

まずはデザイン会社等を調べて、お問い合わせフォームから応募した のですが、実際にクライアントさんと打ち合わせができないのがネックで、結果、90%は不採用でした。
そして、クラウドソーシングサイト でのお仕事応募も様々試みました。デザイン系のお仕事は固定報酬のものは少なく、コンペ形式は多くありますが、応募に際しエネルギーをかなり注ぐ割には、ショックな結果を受けることも少なくありません。そういうわけで、正直なところコンペにチャレンジするのも疲れ果て、さらに無理なオーバーワークも重なってしまい、パートナーも心配してくれて、しばらくデザインのコンペ応募を保留にしていた 時期すらありました。

喜びを知ってまた挑戦する「継続する力」

しかし、提案が通って当選した際は、単純に何十倍も嬉しいもので、JOB HUBの名刺のデザインコンペのお仕事で当選した際は、落ち込んでいた気持ちが一瞬にして消えました。クライアントさんとのコミュニケーションもとても気持ちよく進められ、JOB HUBを通して、良い出会いをいただいたことに感謝しています。

落選してショックを受けた後は、ドライブや、ハイキング、キャンピングで気分転換して、またチャレンジするという繰り返しでした。在宅ワークが軌道に乗るまでに波風はありましたが、何パーセントかの喜びさえあれば、継続していけるのだと思います。

アリゾナ田舎住×在宅ワーク 意外なお仕事相談が

ある日、アリゾナ州在住ということが理由で、クラウドソーシングを通じてスカウトでお仕事依頼を頂きました。恐らく私のプロフィールやポートフォリオを見て連絡をしてくださったのだと思います。

ただ、依頼内容は希望していたデザイン系ではなく、トラベルライターの記事&撮影取材でした。

デザインではなくても「仕事の依頼」

仕事内容は「今までに旅をした観光地」というテーマで、写真撮影込みの記事作成でした。
20代の頃から仕事の合間にひとり旅をしながら、趣味で写真撮影を楽しんでいたことや、パートナーと一緒にグランドサークルの現地観光ガイドをしていたこともあり、デザイン系ではなくても無理なくできると思い、お受けしました。

しかし今になって思えば、不採用やコンペに落選している気分を変えるためにしていたドライブやハイキング、キャンピングをしていた頃の経験が、記事作成 のアイデアに繋がっていることが多いのです。

失敗ばかりの時期のネガティブな気持ちから、新たな可能性により少しずつ前に進みはじめ、あの頃は意外な展開にただただ驚いていました。

楽しみながら仕事にチャレンジ!クリエイトしてゆく喜び

この ウエディングフォトは、クラウドソーシングからスカウトで撮影のお仕事を頂いたときのものです。

事前にメールで衣装や小物、ロケーションを選び、撮影当日に現地でクライアントさんとコミュニケーションを取りながら撮影しました。彼らとの会話から、私たちの暮らしているグランドサークルエリアが、観光地としてまだ一部分しか知られていないことを知りました。

新たな発見とアクション

このことがきっかけで、クライアントさんのニーズと私たちが提供できることにマッチングが生まれることに改めて気付きました。私達だからこそできるローカルな情報や体験が価値になることに喜びも感じはじめていました。そしてこの頃から、【私達だからこそできることは何か】を考え、様々なアイデアが湧いてきたのです。

クライアントさんが何を望んでいるか、私たちがこの田舎でできることは何かと自問自答し、プロフィール、ポートフォリオも作り直しました。

オリジナリティを求めた効果

その効果があったのか、しばらくするとかつてお仕事を依頼してくれた方を介して、某旅行会社のマガジンの6回連載のお仕事依頼を頂きました。内容は以前と同じく記事作成と現地での撮影でした。(その記事内容はこちら
最近では、ポートフォリオを見てアリゾナでのウエディングフォト、商品の撮影、日英翻訳、ネイティブチェック、アメリカでの起業のコンサルタントなどのお仕事依頼を頂けるようになり、自分の方向性がクリアになりつつあります。

チャレンジから得られるもの

私自身、今後どのようなチャレンジをしていくかは未知ですが、そのチャレンジによってどのような道が拡がるかも楽しみです。

自分を売り込む方法やチャンスはインターネット上でもたくさんあります。

デザイン、Webライター、フォト、翻訳などのクリエイター系はさらにスキルアップしていくことはもちろん、また家族との時間、パートナーとのバランスも考慮しつつ、仕事をクリエイトしてゆく喜びをこれからも築いてゆきたいと思っています。

在宅ワークと生活のバランス(ライフスタイル)

新型コロナウイルスのパンデミックによる非常事態の約3か月間で、自宅がオフィスになったり、在宅ワークの必要性を実感したりと、ライフスタイルに変化があった方も多いのではないでしょうか。

在宅ワークによるライフスタイルの変化

私が在宅ワークを始めた頃、慣れないことに限界や不安を感じたり、生活のバランスが崩れたりしたこともありました。しかし、仕事が少しずつ増え始めてから、私だけではなくパートナーにも変化が起こりました。

例えば料理をあまりしなかったパートナーが料理をしてくれるようになり、忙しそうな時には交代制でヘルプをしあったりと、自然と協力し合うようになったのです。そして最近ではパートナーとのコミュニケーションも増え、一緒にできることも増えてきました。

このパンデミックの影響でオンラインショップのオーダーが40%減少しましたが、オンラインショップと在宅ワークを組み合わせて働いていたので精神的にも良かったと実感しています。
より直接契約を増やすことがこれからの課題ではあるものの、在宅ワークを含めたライフスタイルのバランスが取れてきた感じがします。

在宅ワークが与えてくれたチャンス

在宅ワークには、様々な可能性とアイディアが潜んでいることを身をもって実感しています。
その一方で、仕事の募集内容を見ていると、今、何を必要とされているのかを考えさせられます。

自身の不足分を学ぶことや、得意分野を育みチャレンジしていくことで、それらを喜びに変えてゆくことができるかは、私たちのポジティブな判断とチャレンジ精神次第かもしれません。このチャレンジの積み重ねがレベルアップに繋がり、それぞれの得意分野を活かす実りの時期がやって来るのだと思います。

正直なところ、私の場合は田舎暮らしになったことにより、働き方の選択肢が在宅ワークしかなく、さらに準備期間がなかったので当初は大変でしたが、次第に在宅ワークが私達の生活にマッチしていることに気付きました。在宅ワークは自然と働き方と生き方をイコールにしてくれ、様々なチャンスを私達に与えてくれました。
もし準備期間があれば、日本、海外を問わず、よりグローバルな在宅ワークをライフスタイルに加えてゆけるのではないかと思います。これからはますますそういった傾向にあるのではないでしょうか。

新たなチャレンジ

今後、AIや5Gの導入で、これらに関わる仕事内容に変化が出てくると思います。この変化に柔軟に対応できるよう、5G電磁波除去対策なども取り入れて準備中です。これからの在宅ワークの多様化と未知なる可能性に期待しています。

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