COLUMN
経営課題

【 新規事業にプロの力 】未知のビジネス領域でも短期で目標達成した理由

日経ビジネス連載シリーズ
東京ガス株式会社 × 株式会社パソナJOB HUB

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東京ガス 新規事業

時代の変化に合わせ、新規事業を立ち上げる企業が増えている。社内にない専門性や知見を補い、効率的にビジネスの軌道にのせるために注目されているのが、外部人材の活用だ。全5回にわたり、「JOB HUB 顧問コンサルティング」の導入事例を紹介している本企画。第3回目は東京ガスの担当者と2名の顧問を取材し、支援内容や成果を伺った。

ガス・電気にとどまらない新たなビジネスへの挑戦

外部人材の活用を決めたきっかけは。

藤原 ) エネルギー関連事業をメインに展開する当社は、かつてより将来を見据えて新たなビジネス開拓を進めてきました。周辺事業だけでなく、よりお客様に望まれるサービスをお届けしたいという思いから2019年にスタートしたのが、ECサイト『junijuni』です。SDGsの観点から食品や商品のロス削減に貢献する、地球とお財布に優しいお買い物をコンセプトとしており、賞味期限が近い商品などをお手頃価格で販売しています。ECサイトの開発・運用は当社にとって初めてのことでした。社内にデジタルマーケティングの知識を持つメンバーはおりますが、着実にビジネスとして成長させ、成果や学びを次なる事業開発へ繋げていくために、専門の知識を持つ方を外部から招くことにしました。

東京ガス株式会社 エネルギー企画部エネルギー企画総務グループマネージャー 藤原 直彦 氏

データ活用、サイト改修など課題別に複数のプロをアサイン

人選からアサインまでの経緯は。

藤原 ) ECサイトの成功を目指す上で、フェーズごとにいくつかの課題がありました。そこで、その時々の課題に合わせた外部人材を活用することにしました。まずサイト立ち上げから約半年間に集まった購買データの活用法については、計算型人工知能の専門家でありビジネスの経験も豊富な高木さん、その後のさらなる収益拡大を目指す上では、デジタルマーケティングに精通した九澤さんに支援をお願いしました。

具体的な支援内容は。

高木 ) まず事業の状況を整理して課題を明確化させるところから着手しました。また、DXやデジタルマーケティングにフォーカスし、必要となるAIの全体像を理解するためのレクチャーを行いました。それにより課題と解決手段が明確化され、両者を繋げる最適な解決の筋道を見つけることができます。データ活用に関しては、データから様々な特徴を抽出する事の重要性やそのための手法、メッセージアプリユーザー向けの配信効率化には、必要となるクロスドメイン対応の具体的な手法を示しました。

九澤 ) そうした下地があった上で、私が支援させていただいたのは、会員数を増やし、収益性を高めていくためのデジタルマーケティングです。競合となるサイトが他にも多くある中で、東京ガス様にはブランドとしての高い信頼性がありました。そこでサイト内に自社キャラクターの効果的な活用や、会員登録のハードルを下げる仕組みづくりなど、よりお買い物がしやすいサイトへと改修。広告代理店や制作会社との打ち合わせにも同席し、Web広告の出稿もサポートさせていただきました。

株式会社パソナJOB HUB 登録顧問 高木 友博 氏

第三者の視点を入れることは組織の活性化にも繋がる

支援を通じて得た成果と今後の展望は。

藤原 ) 高木さんにご支援いただいた当初は豊富なデータがあるものの効果的な活用方法が見いだせず、社内でのサービスの立ち位置も曖昧なところがありました。第三者である専門家の見解をいただくことで、方向性が明確になり、社内のデータアナリティクス部門との連携もよりスムーズになりました。

高木 ) AI導入のような大規模の課題では、背景・環境の整理、課題の再設定、解決手法の俯瞰的理解、そこから解に至るプロセスを一緒に歩むことで、その後も皆様が自走できる力を付けられるよう心がけています。

藤原 ) また九澤さんにご支援いただいたサイト改修は、1年の見通しで会員数目標を立てていましたが、前倒しで達成することができました。実際にデジタルマーケティングのプロの方と協働させていただいたことで、メンバーもそのスピード感に大いに刺激を受けたようです。

九澤 ) メンバーの皆様も積極的に意見を出してくださいましたし、私や広告代理店・制作会社それぞれの専門性をうまく活用しながら、とてもよい組み方ができたと思っています。

藤原 ) 『junijuni』のような新しいコンセプトのサイトを多くの方に知っていただくことで、救われる商品や企業様が増えていくと考えています。東京ガスのSDGsの取り組みのひとつとして業界をけん引する存在となることを目指し、ビジネスをより成長させていきたいです。

株式会社パソナJOB HUB 登録顧問 九澤 悠 氏

事業のフェーズに合わせたピンポイントの支援が魅力

最後に、「JOB HUB 顧問コンサルティング」を利用するメリットとは。

藤原 ) 過去にコンサルティングファームを利用した際、新規事業の市場調査だけで膨大な時間と費用が掛かっていました。JOB HUB 顧問コンサルティングは、ピンポイントで自分たちに必要な支援が受けられ、事業のフェーズに合わせ、柔軟に人選・期間の希望に応えてもらえますので、非常に利用しやすいと感じました。現在は人事総務関連での相談を進めており、引き続きお付き合いいただく予定です。

「JOB HUB 顧問コンサルティング」とは

「JOB HUB 顧問コンサルティング」は、優秀な外部人材を活用した新しいコンサルティングサービス。企業が抱える課題の本質を見極め、豊富なノウハウ・人脈を持つ専門家とともに解決へと導きます。まずはお気軽にご相談ください。

▼ 「JOB HUB 顧問コンサルティング」へのお問合せはこちら:

▼ 当記事内の登壇顧問:
➀株式会社パソナJOB HUB 登録顧問 高木 友博 氏
<ご経験>
松下電器産業(現パナソニック)やWeb関連企業を経て、現 明治大学教授。計算型AIの世界的権威であり、産業界での経営・技術戦略にも精通。
▼インタビュー記事はこちら:高木 友博 氏


②株式会社パソナJOB HUB 登録顧問 九澤 悠 氏
<ご経験>
大手自動車メーカー、アパレルなど100以上のサイトの戦略立案・改善提案を手掛ける。優良なWeb系パートナー企業とのネットワークも豊富。
▼インタビュー記事はこちら:九澤 悠 氏

新規事業におけるプロフェッショナル活用

■ アイデア出し/事業計画立案
■ サービス・商品の評価/PoC
■ 市場調査(有識者ヒアリング)
■ ビジネスモデル/マネタイズ戦略の検討
外部環境が目まぐるしく変化する中、更なる成長を目指し新規事業開発に挑戦される企業が増えています。社内アセットを活用するだけでなく、既存事業に捉われない視点を取り入れたいとのご要望も多く、様々な企業が外部人材の知見を活かして新規事業を推進されています。私たちは、挑戦し続ける企業に寄り添う真のパートナーとして全力でサポートして参ります。

▼【顧問導入事例】株式会社ニーズの新規事業はこちら:

<支援概要>
既存事業からの脱却を目指し、新たにメディカル商品の開発を検討していたが、社内にノウハウや知見がない状況。顧問が参画後、会社として初めてナショナルブランド商品を販売することに成功。

※本冊子の内容は日経BPの許可により「日経ビジネス」2021年5月24日号~6月21日号に掲載された広告記事を抜粋・改編したものです。

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