IT全般の知見とグローバル企業に成長するまでの過程を経験した際のノウハウを保有しているのが、私が提供できる価値だと感じています。現在のビックテックと呼ばれるGAFAは、元々グローバルカンパニーでした。ですが、私が所属していた1990年代前半のIBMという会社は、このようなグローバルカンパニーではありますが地域分散型マネージメントを実施しており、オペレーションが別々でした。そのため、IBM全体で考えた場合、最適なオペレーションとは言えない状況でした。
そのような中、IBMのグローバルリーダーとともに、日本IBM内のグローバル共通のしくみと、プロセス、システムを導入するプロジェクトを主導し実現。結果、グローバルカンパニーに変革することに寄与しました。私は、IT全般およびガバナンスの知見だけでなく、グローバルカンパニーに転換させてきた経験で、日本企業のグローバル化を推進させていくことができる、と考えています。
どんな仕事に関しても、2つの価値観を持っています。1つは、生半可な気持ちで取り組まないことです。元々中途半端に携わることができないタイプの人間です。どんな仕事も自身の腑に落ちるかどうか。自分の信念を持って解決することができるかどうかを大切にしています。そのため、生半可な気持ちでは取り組まないようにしています。2つ目は、オープンな意見を出せるチームづくりを心掛けています。今までの仕事は、すべて1人ではできないことばかりでした。
だからこそ、しっかりと自分の意見や考えを伝え、仲間をつくりチームで解決していくことの重要性を知っています。その第一歩は、意見や考えを発信できる環境をつくりだすこと。どんなメンバーも意見や考えを持っています。発信ができる体制をつくることで、議論が深まっていきます。それは経営会議や取締役会議も同様です。そのため、社外取締役として関わる際にも、この二つの価値観を大切に取り組んでまいります。