顧問紹介
松尾 美香
Mika Matsuo
得意なフェーズ
経歴
シティバンク銀行 ラーニング&デベロップメント部門長、クオリティ部門長
株式会社東京スター銀行 人事部⾧
ムーディズ・ジャパン株式会社 アジア太平洋地域人事担当責任者 兼 シニアバイスプレジデント
AIGジャパン・ホールディングス 取締役執行役員
海外でも通用するダイバーシティ経営を実現。インクルーシブな文化醸成・組織変革を後押しする
外資系大手と日系大手企業の人事を35年にわたり経験。人事制度改革、報酬制度の見直し、福利厚生の充実などを通じて、あらゆる従業員が働きやすい環境構築へ尽力した。なかでも、AIGジャパン・ホールディングスでは、最高人事責任者として、AIU損害保険と富士火災海上保険の経営統合における企業文化の融合を主導。「AIGを最高の職場にする」というモットーを掲げ、現在も続く「Work@Home Base制度」を導入するなど、統合前の2社どちらかに偏ることのない新しい企業文化醸成と人事制度改革を実現した。
現在は、グローバル化を目指す日系大手企業の人材開発、次世代経営者育成、エグゼクティブコーチング、ダイバーシティ経営など多岐にわたる分野において、複数企業の社外取締役や顧問として活躍している。

プロフェッショナルの提供価値

国内市場の縮小が避けられない現在、海外進出する企業は、海外の文化や働き方に対応するグローバル標準化が求められています。
しかし、多くの日系企業の人事制度は、高度経済成長期の前提と慣行のもと作られており、女性の活躍やLGBTQへの理解が追いつかない、あるいは、国内と海外で人事制度を分ければ不公平感につながるなど、改革の必要性に迫られているのが実情ではないでしょうか。

私はこれまでの35年間、グローバルカンパニーと日本企業両方の組織文化・慣習に触れてきました。振り返ると、いかにして組織と働く人々が、それぞれの力を最大限に発揮し、成長していけるか問い続けてきたと思います。日本企業が今後、持続的に発展していくためには、人々の多様な背景を踏まえるインクルーシブな考え方が不可欠です。

海外進出、ブランド力強化など事業課題の根底には、多様性(ダイバーシティ)と包摂性(インクルージョン)の課題がつきものです。
経営戦略にもとづく真の組織改革によって、次世代を見据えたダイバーシティ経営を実現しませんか?

  • ビジネス戦略に基づく人材戦略立案・実施支援
  • 人材育成、後継者育成に関する戦略立案(サクセッションプラン)
  • エグゼクティブコーチング
  • ダイバーシティ経営

仕事の価値観

私にとってAIG損害保険の経営統合は、その後の価値観に大きな影響を与えた経験でした。米国資本のAIU損害保険と、大阪発の富士火災海上保険という、全く異なる文化の融合を目指したビッグプロジェクト。なかでも印象的だったのは、役員20名で実施した3泊4日の八ヶ岳合宿です。
この合宿で私は、自分の弱みを周囲に見せる経験をしました。そして、弱みをさらけ出し理解し合うことが、現代の組織運営において大切な要素のひとつだと気づきました。

AIGで「The Best Place to Work(一人ひとりの違いがポジティブに作用する働き方の実現)」という価値観を浸透させ、5年かけて人事制度を整備した結果、内外からさまざまな評価をいただきました。現在も続くOne AIGの意思は、八ヶ岳の合宿で得た、役員同士の絆がなければ実現できなかったことです。

ダイバーシティ、インクルーシブ、社員のエンゲージメント向上、女性活躍などの枝葉に注目するのではなく、根幹の経営課題から考えていけば、結果的にこれらを実現できます。加えて、経営陣であれ、従業員であれ、自分の言葉で伝え合うことが、今後重要になるでしょう。

私は顧問として、フィードバックは自分を変えるチャンスであり、ギフトだと強くお伝えします。
私たちは、人から受けるフィードバックを攻撃や批判のように捉えてしまいがちですが、リーダーの「弱みを見せる勇気」と、フィードバックを前向きに捉える姿勢が、日本の企業文化をより良い方向へ導くと信じています。

支援事例

経営方針にもとづく「働きやすい人事制度」と「インクルーシブな組織文化」を実現。

BEFORE
  • 外資系企業と日系企業の合併により、制度・文化ともに異なる組織の再編成が必要となった。
  • 業界自体、転勤制度前提の文化があった。
AFTER
  • 部長職以上を対象に合宿を実施。
  • 複数回に分け合計200名以上が参加した合宿にて、新会社の経営方針と文化形成の基盤を作成した。
  • 合宿に参加した部長職は経営方針の理解と、インクルーシブな考え方を獲得。
  • 1つの結果として、望まぬ転勤制度が廃止され、業界に先駆けて「働きやすい職場」が実現した。

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