大番 利一
Toshikazu Oban
得意なフェーズ
経歴
株式会社アイエス 執行役員
ブックマークエンタープライズ株式会社 執行役員
株式会社アースセクター 取締役
株式会社シーピーエージェント 監査役
株式会社TAKARA 執行役員
株式会社BiTreasury 代表取締役
レガシー刷新から金融DXまで、実働と戦略を兼ね備えた実践派
大学・大学院在学中からプログラミングを始め、1986年、京都の士業系コンサルグループのOA化プロジェクトを機に起業。阪急グループ、島津製作所グループ、村田製作所グループなど数百社にわたり、現場に入り込みながらシステム導入・刷新を手がけた。
これまでに、電子手形システム開発プロジェクト(自身が取得した電子手形の特許を活用)、給与システム見直しプロジェクト、暗号資産会社と取引所とのシステム統合プロジェクトなど、多岐にわたるプロジェクトを実行。資金調達や人材調達など、経営にまで踏み込んだ支援も展開してきた。
現在はDX推進支援を中心に活動。固定概念の裏にある特異性を見抜き、アジャイル型開発とコスト削減を両立させる独自手法で、経営者から現場まで巻き込みながら改革を実現する。実際に12億円の導入コストを8千万円に、4千万円の見積を4百万円に抑えた事例もあり、企業の課題に即した現実的な提案と合意形成力に定評がある。
プロフェッショナルの提供価値
現在、多くの企業がレガシーシステムの刷新という大きな課題に直面しています。数千万円かけて構築したオフィスコンピュータ、オンプレミスといった旧式の仕組みが限界を迎え、当時主流だったシステム言語「COBOL」を扱う開発技術者の高齢化、ベンダーのサポート終了も重なり、困惑する経営者の方々は多いでしょう。実際のところ、システムで補えない部分をマンパワーで維持する現場は珍しくありません。
私は数百社にわたる業務改革の経験をもとに、事業内容の特異性を把握し、過剰投資を避けるシステム導入を実現しました。これらのDXプロジェクトに共通するのは、社内のブラックボックス化したシステムと属人化したタスクを洗い出し、標準化を進めた点にあります。
私は、経営者の納得と組織の自走を重視し、会社が運用と改善を主体的に担えるよう、教育的な視点から支援を行います。
金融や経営支援の実績から、資金調達、マネジメント、人材採用まで幅広く対応可能です。
DXは経営者が責任を持つべき改革であり、その実行を現場とともに推進することが、私の役割だと考えています。
DXを単なる導入で終わらせず、導入後の現場活用や組織理解まで踏み込む伴走型の支援スタイルを自負しております。
- レガシーシステムの刷新・移行支援
- アジャイル型開発によるコストと工期の最適化
- 業務フローやブラックボックスの構造を見える化
- 経営者視点でのDX推進支援
仕事の価値観
私が一貫して大切にしている価値観は、「顧客のためになっているかどうか」です。
クライアントが納得しなければ本来のDXが達成されませんし、業績に貢献できなければ意味がありません。
見積もりの精査からプロトタイプの構築、アフターフォローまで柔軟に支援します。
不必要な高額契約や、責任の所在が曖昧な提案をはっきり否定し、誠実で合理的なビジネスを何よりも重視しています。
システム導入の本質は「教育」です。
会社全体が理解し、納得し、最終的に自走できる状態を目指して進めるべきもの。担当者やシステム部門任せにしてはなりません。
ブラックボックス化した業務や属人化された計算式は、現状から洗い出し構造化すれば、必要最低限のコストで実現できます。
加えて、課題は必ず現場にあります。現場で声を聞き、プロトタイプに触れ、フィードバックを反映しながら改修を加えれば、本当に欲しかった仕組み・変革を安く、早く、納得感を持って導入できるのです。
支援事例
動かない、実装されない高額システムからの脱却。顧客と現場に寄り添う真のDX。
- BEFORE背景・課題
- A社(製造メーカー):
販売在庫工場管理システムの入れ替えを検討していたが、メインフレームを使用していたため、変更は大掛かりなプロジェクトとなった。3社に見積もりを依頼したところ、それぞれ下記の提案をもらった。
①導入費用12億円・開発期間5年
②導入費用10億円・開発期間4年
③導入費用8億円・開発期間3年
- B社(卸売会社):
全国に支店が50あり、社員も2,000名いた。すべてを一括集約すべく売上管理システムの導入を検討。3社に見積もりを依頼したところ、それぞれ下記の提案をもらった。
①導入費用4,000万円・月額費用50万円・オンプレミス
②導入費用3,000万円・月額費用45万円・オンプレミス
③導入費用2,000万円・月額費用30万円・オンプレミス
- AFTER導入結果
- A社(製造メーカー):
最適なシステム会社を提案したことによって、導入費用が8,000万円に下がり、開発期間も1年に短縮できた。
また、メインフレーム(高性能大型コンピューター)で行っていた業務がクラウドになったため、同時に300台以上のパソコンを実行できるようになった。結果、顧客がウェブから直接自分で見積書や発注書を作成できるようになり、顧客のウェブからの発注後30分以内に工場の生産指示書が印刷されるようになった。そのため、営業担当の業務が3分の1になった。
- B社(卸売会社):
最適なシステム会社を提案したことによって、導入費用が400万円、月額費用は30万円に下がった。
また、オンプレミスからクラウドへの移行にも成功。