動化設備の導入や自動化設備の生産性向上といった自動化が、私の得意な領域です。昨今あらゆる企業が自動化したい、生産性を向上したいと考えています。ただそこで重要なのは、なぜ自動化したいのか、生産性を向上したいのかといったその目的です。なぜなら、ロボットを入れただけで生産性が上がるわけではないからです。
ある支援先の工場では、20台以上の自動化設備が稼働していました。しか、工場内のあちこちでトラブルが起きており、工場内のスタッフはその対応に追われていました。これでは生産性はかえって落ちてしまいます。そこで、設備改善や保守点検などを実施することで、200件以上あったトラブルが10件程度に落ち着き、生産性が一気に改善したことがあります。生産性を上げるために導入した機械ですが、導入することが目的となり、運用のことまで考えていない。本来は運用まで考えて導入するからこそ、生産性は上がります。
私は、実現したい目的を伺い、全体を俯瞰した時に何をするべきなのかを考え、実行しています。その際に、私が提供できる価値である、自動化設備の導入や自動化設備の生産性向上といった工場の自動化支援に、私のこれまでの経験が活きるのだと思っています。
私の仕事のスタンスは、一緒に考えることです。決して一方的な指導ではなく、一緒に考えて実行することを重要視しています。自動化に関しては、業界・業種を問わず支援をしているので、私の経験したことのない現場も多々あります。工場の方々は、現場のことを私以上に理解されています。しかし、ロボットや自動化設備については私に経験があります。だからこそ、現場の知見と私の経験を掛け合わせることが重要だと考えています。
改善をするためには、三現主義がベースになります。三現主義とは、“現場・現物・現実”の3つの“現”を重視し、机上ではなく、実際に現場で現物を観察して、現実を認識した上で、問題の解決を図らなければならないという考え方です。私はこれに、"原理・原則”を加え、五現主義を提案しています。現場の方々の知見と原理原則に基づく生産性向上の私の経験、これらを掛け合わせ、工場全体を見ながら一緒に改善に取り組んでいく。私はこのスタンスを大切にしています。