新規ビジネス、特にデジタル技術やデータを活用した事業立案と実行が、得意領域だと考えています。私のキャリアは情報通信技術の革新とともに形成されてきました。13年間在籍していたNTT東日本では、インターネット、パソコン、スマートフォン等の普及とともに、それらテクノロジープラットフォームをベースにした様々な新事業に取り組んできました。機動力高く新しいことに取り組むため、企業規模が比較的小さなグループ会社に出向し新規事業を立ち上げるということを多く経験してきたのですが、情報通信の変化を肌で感じながら世の中に対して新たな価値をいかに創出していくのかということにチャレンジし続け、その過程の中でデジタル技術やデータを活用した事業経験を多く身に付けることができました。
その後、JR東日本に移り、Suicaデータを活用した事業開発に従事。Suicaならではのデータの特徴(移動・決済)を活用した新たな価値創出を行っていくということを目的とし、自社サービスの開発や様々な企業と協業等を実現してまいりました。ビジネスアイデアを具体的な事業プランに落とし込みつつ、プロダクト開発、サービス展開するための料金体系やサービス約款の検討、法的リスクの回避等、あらゆる要素について一人称で取り組み、高速でPDCAを回しながらビジネス化を推進してきました。これらは計画的に経験してきたものではありませんでしたが、時代の先端で新規事業という答えなき領域でも試行錯誤しながら取り組んできた結果が今の私を形成しているなと振り返ってみて感じています。
顧問先として入る企業でも同様です。新規事業やデータ活用には正解がありませんし、どのようにプロジェクトを進めていってよいかお困りの企業様も多いと思います。そのような答えのない課題に対して自身のこれまでの経験を活かし、仮説を立てながら共に答えを模索していくことができることを自身の提供価値だと考えています。
私はチームや組織として成長していくことを目指しています。今までの経験から、1人の力では限界があると思っています。自社だけでなく、協業先や委託先などの連携も含めて1つのチームだと思っていますが、最高の仕事ができるときは、プロジェクトに関わる人達がみな成長しアウトプットが出せた時です。
だからこそ、顧問活動の中で意識していることは、チームや組織が成長できること。そして、私が抜けた後も自走でき成長し続ける組織作りです。そのため、支援の中で可能な限り、考え方や知見を移譲していきます。時折、「どう思いますか?なぜそう思ったのですか?」等の問いを投げかけさせて頂くことで、人材とチームのレベルアップをサポートしていきます。
「こうすべき」といった提言を行うだけでなく、思考プロセスやフレームワークの使い方をお伝えし、再現性ある人材育成とチーム作りも行っていくこと。これが顧問として重要な役割だと考えています。自身のノウハウをお伝えし、成長を支援する。これが私の仕事への関わり方です。