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マーケティング課題

【 デジタル戦略のその先へ 】店舗かECかではない 長く愛されるブランドの条件

日経ビジネス連載シリーズ
カリモク家具株式会社 × 株式会社パソナJOB HUB

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カリモク家具 EC戦略

実店舗からECサイトへ販売ルートを広げるなど、あらゆる業界でオンライン対応が求められている。この時代、企業がデジタル戦略を成功させるためには、どのような視点・アクションが必要なのか。全5回にわたり、「JOB HUB 顧問コンサルティング」の導入事例を紹介している本企画。最終回はカリモク家具の担当者と顧問を取材し、支援内容や成果を伺った。

初の緊急事態宣言 ECサイト開設を3カ月で

外部人材の活用を決めたきっかけは。

山田 ) 当社は家具メーカーとして、家具店をはじめ、様々な得意先様に家具を直接卸してきましたが、2020年春の緊急事態宣言下、多くの店舗が休業を余儀なくされました。そこで、卸売り以外の販売ルートとして、公式ECサイトの立ち上げが必要になったのです。3年ほど前からAmazonで取り扱いをいただいており、オンラインにおける経験値は多少蓄積されていました。とはいえ、実際は従来の卸売りの流れでしたので、自社のECサイトに必要なリテールマーケティングの知識はありませんでした。今までに経験したことのない事態の緊急性から考えても、サイト立ち上げは迅速に、という社長指示もあり、とても社内だけでは手に負えるものではないと判断し、外部のプロの力を借りることにしました。

カリモク家具株式会社 営業推進部 常務取締役 山田 郁二 氏

リアル・デジタルを超えた全体の事業化構想を描く

人選からアサインまでの経緯は。

山田 ) ご相談した「JOB HUB 顧問コンサルティング」の担当者からは、新規事業・EC・リテールという3つの切り口で、候補者の中から当社が経験のなかったECの専門家である吉野さんに依頼させていただきました。

吉野 ) カリモク家具が好きで自分でも持っていたので、お話しをいただいたときはうれしかったです。私は複数の企業で長年ECの責任者を務めていた経験があり、特にものづくりをしている企業様のECサイト立ち上げや、店舗を持っている企業様のEC転換などで実績があります。カリモク家具様のようにブランド力やものづくり力がある場合、成功の方程式に乗れば間違いなく売り上げは上がっていくだろうという確信がありました。

株式会社パソナJOB HUB 登録顧問 吉野 隆行 氏

具体的な支援内容は。

山田 ) 吉野さんには社内で独自に進めていたECサイトのディレクションを含め、全体の事業化構想の支援をお願いしました。ご提案いただいたのは、大きく3つの事業フェーズです。まず第1フェーズは、急務であるECサイトをオープンさせること。第2フェーズでは、さらに人材から販促物まであらゆる社内のリソースを整理し、お客様の購買行動に合わせてリアルとデジタルを掛け合わせた展開を行うこと。最後の第3フェーズは、それまでの積み重ねを踏まえ、ロイヤルカスタマーとより深いパートナーシップを構築することでした。

吉野 ) 全国にショールームがあり、ものづくり力もある企業様だからこそ、ECサイトを単体で捉えるのではなく、会社全体の戦略の中で活用することが大切だと感じました。社内のリソースをフル活用することで、より効率的にお客様が求める価値を届けることが可能になるからです。私も実際にショールームに行って接客を受けたのですが、現場のスタッフの方々が持つ素晴らしい提案力をオンラインチャットやライブコマースなどで生かすことで、他社より優位性を持って展開していけるのではないかと考えています。

お客様の近くで商売をするそのための挑戦を続けていく

支援を通じて得た成果と今後の展望は。

山田 ) ECサイトの準備はスムーズに進み、目標通り3カ月での開設を実現しました。吉野さんのご指導のもと、立ち上げから1年未満ですが売り上げも好調で、今期の目標を上方修正しているほどです。第2フェーズの現在は、これまで活用しきれていなかった外部のクラウドサービスの導入など、さらに売り上げに直結するご提案をいただいています。

吉野 ) インターネットの世界は変化が激しく、人もシステムも柔軟に変化していく姿勢が必要です。しかしながら、いきなりジャンプアップすることはできませんから、日々の売り上げといった実利管理と大きなビジョンとの両軸の視点で、着実な成長をお手伝いしていきたいと思います。

山田 ) 当社は創業時から、お客様の近くで商売をしていきたいという思いを持ってきました。これからも時代に合わせてお客様が購入しやすいルートを整える努力を続けていくとともに、国内メーカーの中で選ばれる存在であり続けるために、さらなる成長を目指したいと思います。そのためにも吉野さんというプロの力は欠かせません。

自ら考えて事業を動かしたい そんなタイプの企業には最適

最後に、「JOB HUB 顧問コンサルティング」を利用するメリットとは

山田 ) 企業の考え方次第で、期待以上の効果を得られるサービスだと思います。不慣れな分野をただ外部に任せてしまうのではなく、自らが考えて事業を動かしていくためのサポートをしてほしいという我々のような企業にはぴったりでした。吉野さんは打ち合わせの中でよく質問をしてくださるのですが、それは我々に考えさせ、気づきを与えるためだと感じています。おかげでECサイトの捉え方やお客様とのパートナーシップをグループ全体で考えることが必要であるなど、多くの気づきを得ることができました。

「JOB HUB 顧問コンサルティング」とは

「JOB HUB 顧問コンサルティング」は、優秀な外部人材を活用した新しいコンサルティングサービス。企業が抱える課題の本質を見極め、豊富なノウハウ・人脈を持つ専門家とともに解決へと導きます。まずはお気軽にご相談ください。

▼ 「JOB HUB 顧問コンサルティング」へのお問合せはこちら

▼ 当記事内の登壇顧問:
株式会社パソナJOB HUB 登録顧問 吉野 隆行 氏
<ご経験>
ファーストリテイリングやバロックジャパンリミテッドのECサイト戦略・運営を手掛けるなど、店舗・Web連動の事業戦略や立案に強みを持つ。

マーケティング領域におけるプロフェッショナル活用

■ アクセス解析によるCV増加
■ ECサイトの立ち上げ/改善
■ Web広告/SEOの最適化
■ マーケティング戦略の策定
社内だけでは解決できない様々な課題に対して、プロフェッショナル人材の豊富な知見とノウハウを活かし、スピード感を持って変革を推進するのが「JOB HUB 顧問コンサルティング」です。上場企業の役員経験者からDX推進経験を有する30~40代まで、多様なスキルを持つ10,000名以上の「顧問」とともに、私たち一人ひとりがお客様の戦略パートナーとなれるようこれからも全力でサポートして参ります。

【顧問導入事例】 株式会社モスフードサービス

<支援概要>
店舗以外での顧客との接点を創出するため、ECサイ トを開設したが、ECと店舗との連動性が図れない状況。顧問が参画し、5か月の支援でEC運用の見直しや店舗での物販方法を大きく改善した成功事例。

※本冊子の内容は日経BPの許可により「日経ビジネス」2021年5月24日号~6月21日号に掲載された広告記事を抜粋・改編したものです。

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