本業、副業、家事、育児と時間管理を徹底した働き方をする福山さん。仕事が好きすぎると豪語する、ワーカーホリックな福山さんに子育てしながら時間管理をするコツと今後チャレンジすることについてインタビューしてきました。
プロフィール
福山 慧さん (フクヤマ ケイ)
DTPなどの出版デザイン、制作に興味をもちMac購入後、独学で勉強。その後、化粧品ブランドの立ち上げを経験し、フリーランスとしても活躍。現在は時短会社員の傍ら在宅で副業もこなす1児の母。在宅ワーク歴10年
目次
―在宅ワークを経験することになったきっかけを教えてください。
元々は写真関係の仕事をしていてDTPなど出版のデザインや制作に興味を持って、Macを購入して独学で勉強を始めました。その後、化粧品に興味を持って、ファッション小物の貿易を行っている会社に誘われて、化粧品ブランドの立ち上げを行いました。そこで副業でデザインの仕事をしていた友人から「これからはWebだよ、Web!」と言われ。
見よう見まねでWebの勉強を始めました。
―ご友人の一言が始まりだったんですね。
はい、時代の後押しもあって。最初は友人の仕事を手伝っていたのですが、知り合いからWeb制作を頼まれるようになり、人づてで仕事をもらうことが多かったです。その後も、ベンチャー企業でWebの仕事やコンテンツ制作の仕事をしたり、事業の立ち上げを行ったり、忙しくしていたのですが、事業立ち上げが落ち着いて事業が回るようになってしまったらなんだか物足りなくなってしまって…(笑
―貪欲ですね。
そんな時に当時のJob-Hub担当者に出会って、Job-Hubアウトソーシングでお仕事させていただくことになり、会社員と在宅ワークの2足のわらじを履くことになりました。
当時は、独身でしたが、夫と知り合ったばかりのころでデートにパソコンを持って大荷物で現れてびっくりしたそうです。たまに誘われた日が納期だと「納期があるから途中で帰る」と言ってましたし、デート中に仕事をすることもありました。
―デート中に仕事は恐れ入りました。(笑)
よく結婚しようと思ったなあと思いますが、うちは夫のほうが女子力高くて、家事も育児もよくやってくれるので、世間一般で言われている役割が逆転しているかもしれません(笑)
―在宅ワークはどの時間帯にされているのですか。
通勤時間やお昼休み、平日の夜や土日に時間を作って行っています。もちろん家事や育児もあるのですが仕事が好きなので苦になりません。
―在宅ワークをする時に、気を付けていることを教えてください。
色々ありますが、一番は不測の事態に備えて、納期に余裕を持ったスケジュールを組むこと、もし、不測の事態が発生した場合には早めにコミュニケーションをとり、相談することです。独身の時は、ぎりぎりまで自分が頑張ればどうにかなったのですが、今は、娘が熱を出したり、夜泣きしたりと予定通りにいかないことも多くて…。あとは、やはり体調管理と自分のキャパシティをきちんと把握して無理をしないようにすることですね。家族や子供との時間も大切なので。
―在宅ワークで失敗しがちなことはありますか?
娘が寝た後に集中して家で作業していると、たまに仕事に没頭しすぎて、お風呂が冷めてしまったり、寝るのが遅くなってしまったり寝不足になってしまう時があります。健康のためにも睡眠はきちんと取るようにしなければと思います。
―在宅ワークについて、家族や友人等からはどういった反応がありましたか?
実は子どもを産んだ際に一度、落ち着くまでお休みさせていただいたのですが、仕事をしていない、社会の繋がりがないことに耐えかねて、産後3か月でお仕事を再開させていただきました。旦那はワーカーホリックな私を知っているので、理解はありますが、最初は初めての育児とバランスをとるのが慣れなくて、思い通りにいかないことにストレスを溜めてしまい、よく夫と喧嘩をしていました。
―育児と仕事のバランスは大変ですよね
でも辞めたら辞めたでストレスが溜まるのは分かっていたので、何とか話し合い、協力してもらって、今はバランスをとって仕事が出来ています。やはり、家族の支えがあってこそ、自宅でお仕事できると認識しました。
―在宅ワークだからこそ感じたことやエピソードはありますか。
育児休暇中にパソナテックのサイト改善プロジェクトに外部マーケティングチームの一人として採用して頂いたのですが、なかなか外に出れない中、Webミーティングなどでお仕事させて頂いて精神的にもとても助かりました。育児中は結構、子どもとしか接しない時間も多く、引きこもってしまい、孤独だったりするんです。在宅でインターネットを使ってできる仕事だからこそ、家にいながらもチームの一員として一緒にお仕事が出来て本当にうれしかったです。
―本業、副業、家事、育児とバランスはどうされているのですか。
自分の役割を明確にしてそれぞれにきちんと時間を配分することです。時間は有限なので、時間で区切るのが一番分かりやすかったりします。
―時間管理が大事ですね。
あとは隙間時間を有効活用したり、ToDoやスケジュールをまめに確認しながらそれぞれを行うことです。今はスマホもあるし、電車での移動時間などでやれることは結構多いんですよ。
―隙間時間の有効活用ですね。
はい、後は家事の優先順位を落とすこと(笑)。家事よりも育児を優先して、娘と触れ合うため、料理中にレタスを娘にちぎってもらったり、洗濯物を運んでもらったり。娘も成長するし、一緒に楽しんでやれるので一石二鳥です。
―家事と育児をお子さんと楽しみながら一石二鳥になる仕組みはいいですね。
常に一石二鳥、三鳥を考えるのがコツかもしれません(笑)
―旦那様と家事や育児について当番制や役割決め等されていますか?
家計の収入を私の副業でカバーする分、私の仕事時間を作れるように、平日の夜や土日は旦那が家事をする、など担当日を決めて当番制の家事配分をしていたのですが、今はお互いの仕事のスケジュールや生活に合わせて役割で分担するようになりました。
また家のことは不公平にならないようにしようと話しています。
―時間管理、ToDo管理はどのようにされてますか。
時間管理はGoogleカレンダーで仕事の予定や、夫婦の予定、子どもの予定等でスケジュール管理しています。家のToDoも仕事のタスクもTodoistというアプリで一元管理しています。これにGTDやPDCAの考え方を取り入れて、回すように心がけています。
―ビジネスの進め方と同じですね。
いつも、家計は経営の基本だ!と夫にも言っているのですが、個人的に家のマネジメントと会社運営は似ていると思っています。基本的にうちは、仕事でやっているいいなと思う仕組みを家に取り入れたりするようにしています。
―具体的にどのようなことをされていますか?
例えば、夫婦をチームとして捉え、チームで使う共有メールアドレスを作成し、2人で使うWebサービスや保育園の連絡などはそのメールアドレスで登録しています。GoogleカレンダーやToDoリストも共有しています。
―なるほど、その他に活用しているWebサービスはありますか。
そうですね、お金のことは、家計用の口座を準備し、買い物などはクレジットカードを使うことを基本として、個人と完全に分けているのですが、そこでマネーフォワードというWebサービスを使っています。マネーフォワードで家計用クレジットカードや口座を登録すれば、自動で家計簿入力されるので、普段は、レシートをすべて保管して、夫婦で週一回、マネーフォワードと一緒にチェックして個別に現金で建て替えた分を精算したりしています。
同時に翌週のスケジュールや今月の残りの予算などを確認します。と言っても家のことも仕事も、全てを完璧にはできていないですけどね。(笑)ただ時間はかかりますが、仕組みやルール、フォーマットを作っておくと軌道修正はしやすいし、周りとの認識のずれが少なくなるのでコミュニケーションミスや時間のロスが減ります。
―本業、副業、家事、育児とやることが多いと思いますが今後チャレンジしたいことやする予定はありますか?
実は、女性のライフ&キャリアサポートをする事業を行いたいと思い、Web×女性支援というテーマで起業準備をしています。
―具体的にどのような事業になりますか?
主に個人の女性が在宅で仕事が出来るようにWeb技術や仕事術の伝授、その人に合った仕事のスタイルを作っていけるように支援する個人コンサルティング付きのスクール開講や、女性起業家向けにWebを活用するためのセミナーやWebコンサルティングを行います。
―起業したいと思ったきっかけは何ですか?
娘を産んで保育園問題に直面した際に出会った周りのママたちの声でした。「職場復帰できるかどうか不安」「保育園の申請で点数を稼ぐために産後間もなく無認可保育園に預けることにした」「職場復帰できても子どもとの時間が減ることが寂しい」「保育園のために引っ越しを考えているが、仕事をどうしようかと別の悩みが生まれる」など、多くの悲痛な悩みを持っていました。
そんな声を聞くうちに、女性にWeb技術を教え、いつでもどこでも仕事ができるように指導できればその問題を解決できるのでは?と思うようになりました。
―なるほど。
Webの仕事は、在宅でできるので出産や育児、家事など家庭で担う役割の多い女性には、最適な仕事だと、私自身が身をもって感じていたからです。
共働きが当たり前となってきた世の中ですが、まだまだ女性は結婚、出産、夫の転勤など、ライフステージの転換によりキャリアが左右されます。
結婚と将来のキャリアに悩む独身女性、旦那の転勤でキャリアの積み上げができない妻、子育て中で定期的な時間拘束される仕事に就くのが難しい専業ママ、保育園が見つからず職場復帰に悩む育休中ママ、通勤にも保育園の送迎にも時間がかかるので時短で働くが思うように稼げない共働きママ、子育ては一段落してきたがスキルがなく就職先が見つからない主婦、など仕事と家庭の両立に悩む女性に対して、WEB制作で稼げるスキル面の講義を行うだけでなく、仕事やお金のマネジメント、家庭と仕事のバランスのとり方の伝授、そして、自己実現などの精神面もしっかりコンサルティングを行い、個別のサポートをしっかり行うRIZAPのようなスクールを目指しています。
―技術に限らず、その他もサポートもしてもらえるスクールはいいですね。
はい、私は女性が元気に活躍することが日本全体を元気にすることだと信じています。女性をサポートすることは、間接的に男性や未来を担う子ども達のサポートにもなる、そして、世界の色々な問題は女性が賢く強くなることで解決できる、そう考えています。
いつか、JOB-HUBさんともコラボレーションできればいいなあ、とワクワク妄想してます(笑)
―女性が元気に活躍することができる新しい取り組み素晴らしいですね!Job-Hubでもコラボレーションしていけるように頑張りたいと思います。本日はありがとうございました。