本業でコールセンターでシステム開発やECサイト構築などをする傍ら、副業としてリモートワークでライティング等のお仕事をされているDeepBlueMusicさん。ご活躍されているDeepBlueMusicさんならではの、リモート環境でもクライアントとお互いに信頼関係を築きながら働くポイントをお聞きします。
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リモートワークがあまり浸透していなかった時代では、リモートワークに対してある種のあこがれや羨ましさがあったと思います。しかし、実際してみると、自己管理の難しさに直面したり、プライベートと仕事の切り分けについて考えたりと、「働き方」について自分と向き合う機会が多くなるのも事実だと思います。
まずは自分の中で「働き方改革」をすることが、リモートワークの基本と言えると思います。フリーランスとしてリモートワークをする上で、何に意識して働けば良いのかを考えてみたいと思います。
リモートワークでは、チャットやメールでのコミュニケーションが基本です。文章のやり取りになるので、自分では伝えたと思ったことが、クライアント側は全く違った解釈で理解している、というようなケースは珍しくありません。
そこで、フリーランスの働き方から学ぶべき、リモートワークで信頼を得るためのコミュニケーションのコツを3つご紹介します。
先方からメールが送られた場合、返信はなるべく素早くしましょう。
「え?そんなの当たり前じゃん」って思うかもしれませんが、100%の回答が出来るまで、返信をしない方が意外に多いようです。「中途半端な返信をするよりは良い」と思うかもしれませんが、相手からすれば「見てるのかな?」と気になるところです。「確認します」「少々お待ちください」など、メールが届いていることを素早く伝えるのが信頼を得る最初のポイントです。
フリーランスにとって、クライアントからの依頼は収入源と信頼に直結するものです。多くの依頼をこなすことで報酬が発生し、質の良い納品をすればクライアントからの信頼獲得にも繋がります。しかし、依頼をむやみに受け入れてしまうと逆効果になることもありえます。そこで、むやみに依頼を受けることで発生するトラブルについて整理します。
多くの依頼を受け続けると、当然のことながら業務過多になるのが目に見えています。常に納期に追われる日々を送るようになり、体力的にも精神的にも追い詰められるでしょう。何とかこなせているうちは問題ありませんが、納期が遅れ始めると、結果的にクライアントへ迷惑がかかり信頼を落としてしまいます。疲れ果てた上に信頼を落とすなんて、最悪な結果ではないでしょうか。
「何でもします」と言うのはクライアントにとって好都合な取引先であるのは間違いありません。しかし、あまりにもポリシーを持たずに仕事をこなすのはフリーランスにとって致命的です。今後の自分の成長を見据えて仕事をしたいのであれば、自分にコンセプトを持って、依頼を受けるかどうか考えるのも大切です。
自分のコンセプトや方向性に沿わない案件であれば、きっぱり断って理由も提示できれば良いと思います。自分に対するプレッシャーにもなるので、後々になって信頼に繋がっていく可能性が広がると思われます。
文章による保険は、多くの方が無意識にやってしまっている行動です。責任を感じる社会人は、断言したり言い切ってしまうことに抵抗があるものです。「恐らく〜だと思います」などの文章や「極力〜するようにします」の文章表現が標準になっていないでしょうか?
それよりも「〜します」「〜です」で返す方が、明確で信頼できる取引先として認識されるチャンスも増えます。
相手の顔が見えないリモートワークですが、オンラインのやり取りだけでも信頼できるクライアントかどうかは、経験の中でだんだん分かってきます。見方を変えれば、対面ではないからこそクライアントの本質が見えてくることもあると思われます。
そこで、チャットやメールの文章やタイミング、依頼される案件内容からクライアントの質を把握する方法を紹介していきます。
リモートワークの場合、対面での説明がない分、依頼内容がしっかり構築されていなければ仕事もやり辛いですよね。
案件内容が全体的にしっかり構築されていて、依頼先が快適にリモートワークするための配慮が含まれていることも大切です。単価が明確であったり、業務を行う上でのルールがマニュアル化されていれば、安心して業務に集中できます。
依頼内容の質が高ければ、その分クライアントの質も高いことが分かってくるので、大切なお得意先として取引を継続するのが得策と言えるでしょう。
現在では色んな種類のチャットアプリがあり、リモートワークを想定した機能が数多く搭載されています。これらの機能を「どれだけ効率よく使えているか?」が、実は「時代に即したビジネスモデルを構築している」ことに繋がっているのは、あまり知られていません。タスク機能やメンションなど、依頼先に効率よく作業してもらうための機能を積極的に使っているのは、前述の配慮にも繋がる項目です。
ツールを上手く活用して管理工数を最小限に抑えているクライアント側の働き方にも注目すれば、より良い関係性を構築できます。
私が実際にクライアントからライター業務を請け負ったときに、何度かメッセージの文面に元気づけられたことがあります。
「いつも素晴らしい記事をありがとうございます」「〇〇まで書いていただき楽しく拝見できました」これらの一言だけでも、執筆に追われているライターからすれば非常に嬉しいものです。修正依頼でも必ず「どんな記事だったか?」をレスポンスして評価してもらうことは、作り手からすれば嬉しいものです。
管理稼働に追われているクライアントであれば、顔の見えない相手にメッセージでここまで伝えることは出来ません。相手への配慮をきちんと言葉で伝えてくれるクライアントとは、長く信頼関係を築いていきたいものです。
現状、リモートワークでは色んなことが伝わりにくいと認識されています。しかし実際には、リモートワークだからこそ見えてくる本質があるのも事実です。
依頼と納品の機械的なやり取りですが、文面や送るタイミングによって働き方の質が垣間見えてきます。今まで誤魔化しが出来た部分が、リモートワークでは通用しなくなると言っても過言ではないでしょう。
これを機に、改めて自分の働き方と向き合ってみるのはいかがでしょうか。